ラベル

2024年12月21日土曜日

卒論提出日


今年の卒論の提出が終わりました。本年度もゼミ生全員が提出することが出来ました。

お疲れさまでした!

この写真は提出日前日の夜、私が帰宅した時の時計の写真です。夜の2時半ぐらいまで大学に残ってチェックをしていました。

40代を過ぎると、どうも23時頃までしか研究の頭が働かないので、昨年までは卒論指導が長引いても23時ぐらいを限度にして帰宅していたのですが、今回はどうしても時間が必要だったため、2時半まで作業をしていました。


ちなみに次の日というか夜が明けた当日、卒論生は17時までに卒論を提出して作業から解放されたと思うのですが、私は夜間大学院の授業で、その後も20時半ぐらいまで仕事がありました。

先月から今月にかけて、ほとんど土日がなかったので、さすがに年末はちょっと休みたいですね。

2024年11月24日日曜日

査読

査読の報告書を書くためだけに日曜出勤している。

本当は今日2本査読するはずだったが、細かく読んでいたら1本だけで終わってしまった。

ああ、締切が。すみませんすみません。

2024年11月19日火曜日

令和6年(2024年)桜島火山爆発総合防災訓練に参加しました

今年も桜島での桜島火山爆発防災訓練に学生達と参加しました。
この写真はその当日の様子で、ペット避難に関するブースに関する写真です。



当日は雨が降っていて、学生を配置した避難所の体育館や、フェリーターミナル、レインボー桜島(ホテル)間の移動が大変でした。

例年参加していますが、今年は特に疲れました。これまで訓練当日に雨が降ることは少なかったので実感しなかったのですが、やはり雨が降ると移動そのものがしんどくなります。

様々な状況での避難を考えないといけないと思いますので、体は疲れましたが、良い勉強になったと思います。

住民の皆さん、市役所職員の皆さん、学生の皆さん、お疲れさまでした!
 

2024年11月11日月曜日

尺度作成以外の進行中の研究について

 下の書き込み記事は尺度作成に関する研究についてですが、それ以外にもいくつか当研究室で行っている研究があります。これらの中には、まだ始まったばかりで着地点がまだ見えてないものもありますが、関心のある方がいれば何か一緒に出来ればと思っています。


1. 高齢者のホーディング(ためこみ)症候群に関する研究

一般高齢者を対象とした調査が終了。次年度どこかの学会もしくは誌上発表する予定。あくまでもホーディング傾向について検討したのみなので、臨床群を対象としたものではない。


2. 加齢・老化に関するマイクロアグレッションに関する研究

一般高齢者を対象とした調査が終了。おそらく国内ではあまり反応がなさそうなので、海外の学会、特にアメリカの学会で発表した方が良いと思っている。こちらはマイクロアグレッションの定義が少々曖昧でエイジズムとの区別がつきにくいという問題を抱えている。


3. 複雑性悲嘆・遷延性悲嘆に関する研究

大学院の授業で行った調査で、すでにここ最近死別を経験された方を対象とした調査が終了。今年度から次年度にかけて誌上発表を行う予定。


4. その他

その他にも考えている研究はありますが、とりあえず尺度が作成されて信頼性と妥当性があることが証明されないと、それを用いた論文が書けないので、まずは尺度作成の論文を優先して書いていく予定です。余力があれば、作成した尺度を複数用いて関連を検討したり、ここにある1~3の研究も進めていきます。


2024年11月10日日曜日

当研究室で開発・検証中の日本語版心理尺度について

 尺度の日本語版を開発するという研究は、心理学分野ではよくある研究の一つだと思います。一方、研究者自身が一から概念を整理し、オリジナル版の尺度を作成する研究では問題にならないことが問題となってしまうことがあります。それは、同時多発的に日本語版を作成する研究が行われることによって、いくつもの日本語版尺度が存在してしまう、ということです。

この有名な例として、ローゼンバーグの自尊心尺度の日本語版が挙げられます。検索して頂くと実感して頂けると思いますが、数種類の日本語版尺度が作成され、その数種類に対する追試研究や妥当性の検証研究が行われており、どれがどれだか、非常にわかりにくい状況になっていると思います。

このような状況に陥る原因はいくつかありますが、正当な手続きを踏んで原著者に許可を得ていなかったり、すでに発表されたものを見落としていたり、ということが多いように思います。一昔前は、原著者に許可を得なくとも、論文として発表されている以上、おおやけにされているものと見なして研究を進める、という立場を取る研究者が多かったので、ある意味仕方なかったのかもしれません。

現在では、オリジナルの著者、作者の権利を保護する意識が高まり、またインターネットの発達により文献検索が容易になったため、上記のようなことはあまり見られなくなったように思います。

しかしながら、現在に至っても、残っている問題はあります。それは、正当な手続きを踏んで原著者に許可を得ているが、まだ学会や誌上で発表していない、という段階のものです。

これは結構やっかいな問題で、原著者に問い合わせなければ、日本国内で誰が許可をもらっているのかわからないですし、たとえ許可をもらっている人が判明しても、学会や誌上発表をしていなければ、自らの研究では使用することが困難になります。

しびれを切らして、原著者に無断で日本語版を作成して研究に使用すると、それこそローゼンバーグの自尊心尺度の二の舞になってしまいます。

プレレジのように、日本語版の翻訳許可を得た人が、どこかに登録して公開すれば、これらの問題の発生率は低くなると思うのですが、今のところあまりそのような状況にはなっていないと思います。

そこで、とりあえずは、自分だけでも、日本語版の翻訳許可を得た尺度をここで公開したいと思います。すべての尺度は、学会あるいは誌上発表後にオープンにする予定ですが、それまで待てない、すぐに調査に組み込みたい、という場合は連絡して下さい。すべての尺度について、少なくとも日本語化は終了していますので、お渡しすることは可能です。ただ、まだ発表していない尺度については、こちらが発表する前に学会等で発表されるとややこしくなりますので、発表予定がある場合は、その時期を相談させて下さい。


1. The Friendship scale(フレンドシップスケール)

Hawthorneが作成した、孤独感と孤立感を測定する尺度。日本語版は以下の論文を参照。

安部幸志(2023). 日本語版フレンドシップスケールの作成と信頼性・妥当性の検証:社会的孤立を測定する新しい尺度開発の試み. 鹿児島大学法文学部紀要 人文学科論集,90,1-12.


2. Burden Scale for Family Caregivers短縮版(BSFC-s)
Graesselらが作成した介護負担感尺度。日本語版は以下の論文を参照。

Abe, K.(in press) Validation of the Japanese version of the Burden Scale for Family Caregivers short form, Asian Journal of Gerontology and Geriatrics.



3.Brief Ageing Perceptions Questionnaire (B-APQ)
Sextonらが作成した、Ageing Perception Questionnaireの短縮版。エイジズムを測定する尺度として使用されることが多い。日本語版は以下の論文を参照。

Abe, K. & Tomiyama, K. (2024). Development of a Japanese Version of the Brief Ageing Perceptions Questionnaire and Its Validity and Reliability. Journal of Ageing and Longevity, 4(3), 200-208.

https://www.mdpi.com/2673-9259/4/3/14


4. Marwit–Meuser Caregiver Grief Inventory 6項目版
Liewらが作成した6項目版MM Caregiver Grief Inventory。現在日本語化は終了し、調査進行中。発表は次年度になる予定。


5. Distress Disclosure Index
KahnによるDistress Disclosure Index、ネガティブな経験の自己開示尺度。現在は日本語化および調査が終了したところ。発表は次年度になる予定。


6. 10-item Well-being Instrument(WiX)
Voormolenらによるウェルビーイングの測定尺度。現在日本語化を終了し、調査1を終え、調査2が進行中。発表は次年度になる予定。


7. Post Traumatic Growth Inventory short version
これは我々が日本語化をしたのではなく、日本語になっていた尺度から項目を抜き出して短縮版として調査に用いて、その信頼性と妥当性を検証したもの。調査は10年近く前に終了しているにも関わらず、誌上発表をしていないため、ご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げる。どうしても使用したい場合は、以下の学会発表を参照して頂ければと思うが、今年度のどこかで、なんとか論文にする予定である。

Itayama, A., Abe, K., & Takagishi, Y. (2016). Reliability of a short-form Post Traumatic Growth Inventory Japanese version(PTGI-J-SF), International Congress of Psychology, 51, 961.


2024年10月24日木曜日

なぜBSFC-sの日本語版の作成をしたのか?について

 今回、BSFC-s(家族介護者用負担感尺度短縮版)の日本語版を開発し、論文として発表しました。ここで疑問に思う方もおられると思うのですが、なぜ、今になって介護負担感尺度を作成したのか、について説明したいと思います。


もともと、介護負担感はZarit介護負担感尺度が有名ですし、もっとも利用頻度が高い尺度だと思います。しかし、その後介護者心理の研究がストレスプロセスモデルを用いたものが増えるようになり、Zaritの尺度だとストレスプロセスモデルを構成する他のストレス反応等との概念的重複があるため、新たにいくつかの尺度が開発されてきました。

以前、2001年に主観的介護ストレス評価尺度を開発したときも、そのように考えて2因子からなる尺度を作成しました。

その後、研究が進むにつれ、ストレスプロセスモデルにおいて、介護負担感や介護ストレスに対する認知は複数の要因があったとしても、一つにまとまることがわかってきました。つまり、私が作成した尺度であっても、2因子に分けて測定する必要がなく、1因子の「介護ストレス」として捉えた方が現実に即していると思われます。

具体的に、研究上ではどのような意味かというと、介護負担や介護ストレスの複数の因子のうち、どの因子がもっとも重要か、という分析を行うことはあまり意味がないということです。それよりも、全部まとめて分析し、そのまとまった介護負担感や介護ストレス全般に対し、軽減効果や増幅効果を有する要因を見つけ出す、という研究が社会的には求められていると思います。


そう考えると、昔作成した主観的介護ストレス評価尺度をこのまま自分の研究で使用し続けることに少し抵抗を感じるようになりました。近年、コロナ禍で対面での学生を連れた活動が難しくなり、ウェブ調査をするようになったのですが、そこでせっかくなら介護負担の新しい尺度を作成してみようと思い立ったわけです。

介護負担の新しい尺度について検索すると、もちろんたくさんの検討すべき尺度が挙げられるのですが、その中でBSFCという尺度が気になりました。短縮版なら項目数も少ないですし、ヨーロッパを中心として、様々な国でローカルバージョンが作成され、ほとんどすべてがフリーで使用できます。私も自分の尺度は研究のためならできるだけフリーにしたいと思っていましたので、このBSFCの作者に連絡を取ったところ、使用許可をいただくことができました。


介護負担の研究は、現在様々な尺度があり、どれを使用するのかというのは慎重に検討すべき事項です。BSFCのように、単純にすべての項目を合算し「介護負担感」を測定したいというケースもあるでしょうし、下位尺度に興味があるケースもあると思います。個人的には、ストレスプロセスモデルの検証については、もうそろそろ終わりにして、心理だけでなく、医療・福祉領域もストレスプロセスモデルを前提とした、介護負担感を中長期的に軽減する要因を明らかにする研究が増えてほしいと願っています。


以上

2024年10月22日火曜日

Validation of the Japanese version of the Burden Scale for Family Caregivers short form

Asian Journal of Gerontology and Geriatricsのホームページにも論文が掲載されました。

PDFもダウンロード出来ます。巻・号はもう決まっているみたいですが、ページは未定のようです。

以下のURLはearly online releaseページのもので、半年ぐらいすると他のページにPDFのURLが移動する可能性がありますのでご注意下さい。


 https://www.ajgg.org/en-early_online_release.html


https://www.ajgg.org/image/module/early_online_release/2024-677-oa.pdf


この論文は、主にヨーロッパ諸国で最近使用されることが多くなっている、Burden Scale for Family Caregivers (BSFC)の短縮版を日本語化し、その信頼性と妥当性を検証したものです。

分析の結果、BSFC短縮版(BSFC-s)は日本語においても、高い信頼性と妥当性が確認されたため、国際比較などさらなる研究への発展が期待できる尺度であることがわかりました。

このBSFC-sについては、原著者Graesselらも、著作権は放棄していませんがフリーで公開しており、研究や教育、臨床でのアセスメントについては無料で使用できるようです。

こちらの日本語版も、原著者に倣い、フリーで公開したいと思いますので、研究、教育、臨床においての使用については、許諾なしで使用して頂いて構いません。


尺度項目のイメージはこちらです。


尺度項目のPDFはこちらです。実際に使用する時は、こちらを参考にワードやエクセルで質問紙を作成して下さい。得点方法はシンプルに全項目を合算するだけです。
大学の共有ドライブにファイルを置いていますので、大学側のシステム変更等でダウンロードできなくなる可能性があります。その場合、お手数ですが、上のJPEGを参考にして下さい。


2024年10月7日月曜日

海外ジャーナルからのお誘いメールを整理してみました

プレプリント論文の投稿後、海外ジャーナルからの投稿へのお誘いメールが多いため、一度整理してみました。

各雑誌の名前と発行している出版社、APCも参考のために一覧にしてみます。

どの雑誌や出版社が良いのか悪いのかは、分野によって違いますので、ここでは判断いたしません。単にデータとして整理しているだけとお考え下さい。


整理してみると、Opastグループからのメールが多いですね。APCは高い雑誌が多いのですが、一部信じられないぐらい安い雑誌がありますね。


大学の紀要の出版にかかる費用も0円ではなく、数万円かかりますので、それを考えると廉価にオープンアクセスにしてDOIをつけて発行してくれる雑誌は、投稿先として悪くない、、、のかもしれません。


なお、これ以外にも、論文の査読依頼が1週間で3本来ました(すべて分野違いでしたが)。普通の雑誌に論文が掲載されるよりも、こういった反応が多くて驚いています。若手だったらプレプリントをうまく利用することで何かチャンスを得ることができるかもしれませんね。


投稿へのお誘いがあった海外ジャーナル一覧


2024年10月5日土曜日

Aging Medicine and Healthcareに論文がアクセプトされました

Aging Medicine and Healthcareという雑誌に論文がアクセプトされました。

タイトルは以下の通りです(印刷前に校正が入るので変更の可能性あり)


タイトル:

Changes in Japanese older adults' frequency of going out during the COVID-19 pandemic


印刷される巻号やページが決まりましたら、またお知らせいたします。

2024年10月2日水曜日

BSFC-s日本語版の論文がアクセプトされました

BSFC-s日本語版の作成を行った論文がアクセプトされました。

タイトル・雑誌名は以下の通りです。


タイトル:

Validation of a Japanese version of the Burden Scale for Family Caregivers short form


雑誌名:

Asian Journal of Gerontology & Geriatrics


巻・号が決まりましたら、また詳細を書きたいと思います。

2024年9月27日金曜日

Effects of respite services on fluctuations in caregivers' stress

 Effects of respite services on fluctuations in caregivers' stress: A pilot study using a daily diaryというタイトルの論文をプレプリントサーバーmedRxivにて公開しました。


場所は以下の通りです。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2024.09.25.24314398v1

https://doi.org/10.1101/2024.09.25.24314398

(どちらのリンクからもアクセスできるはずです)


論文全体のPDFはこちらです。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2024.09.25.24314398v1.full.pdf


この論文を引用する際は、プレプリントを明示する必要がありますので、以下のような記述が必要です。雑誌によってプレプリントの扱いが違いますので、それぞれの規定をご確認ください。

Abe K, Kubota W. Effects of respite services on fluctuations in caregivers' stress: A pilot study using a daily diary. medRxiv [Preprint] 2024.09.25.24314398; doi:10.1101/2024.09.25.24314398


内容は以下の通りです。

Abstract

Objectives: Family caregivers for people with dementia report daily fluctuations in stress levels. Much prior research on caregivers' daily stress fluctuations has used a daily diary method. However, only a few studies have used this method with family caregivers to examine the effects of respite services. This study aimed to use a daily diary method to assess the effects of respite services on stress and depression in family caregivers. 


Methods: Participants included 13 family caregivers of persons with dementia using respite services in rural areas of Japan. Participants completed self-administered questionnaires every day for seven days, including the use or non-use of respite services, cognitive and daily living function, depression, and stress appraisal. Generalized linear mixed models with data nested within persons were used for the analysis. 


Results: Few significant effects of services were found on caregivers' depression and stress appraisals at the between-person level. However, within-person level analyses using generalized mixed models showed that respite services significantly reduced stress appraisal. 


Conclusion: The findings demonstrate the stress-buffering effect of respite service for caregivers and the applicability of a daily diary method to the small sample.

2024年9月9日月曜日

日本心理学会@熊本城ホール

 


日本心理学会第88回大会@熊本城ホールに参加してきました。

前任校の先生達とも話が出来たし、出身大学院の仲間とも話が出来たし、情報交換も出来たので、かなり満足度は高いです。

自分がやってる研究の方向性も、日心の発表を見る限り、(主観でしかないですが)間違ってなさそうな感じがしましたので、今後も精進したいと思います。

来年度は仙台らしいのですが、鹿児島から東北は飛行機の直通がなく、行きにくいのでどうするかは考え中です。でも久しぶりに仙台行きたいなぁ。

2024年8月20日火曜日

令和7年度 大学院人文社会科学研究科 入試について

 令和7年度、つまり来年度入学の大学院人文社会科学研究科の情報は以下のURLを参照してください。


https://gs.kadai-houbun.jp/exam/


出願期間は令和6年8月19日(月)~8月23日(金)です。

心理学分野では、大学院博士前期課程、後期課程ともに、出願前に希望する研究室の教員と相談することを推奨しています。

厳密には相談せずとも受験することは出来るのですが、教員によっては海外研修などで不在にするために院生を取れない、などの募集要項には書いていない事情がありますため、お互いのためにも事前相談をしておいた方が良いと思います。


次に、留学生向けの情報ですが、心理学分野では日本語に加えて、英語と統計の勉強が必須となります。特に大学院では英語の論文を読むことが多いため、あまり日本語能力の向上にはつながらないかもしれません。留学期間に何の能力を伸ばしたいのかをしっかり考えて、専門分野を選んで欲しいと思います。


また、社会人向けの情報ですが、本大学院では昼夜開講制度を取っておりますので、勤務先での仕事が終わった後に大学に来て受講できる授業も数多くあります。一部の授業は平日の昼間に開講されており、修了するためにはそれらを取らないといけないのですが、長期履修制度を利用することで、数年間のどこかで履修することを想定して入学する学生もおります。

博士後期課程については、履修学生数が少ない場合、教員と相談し学生の都合の良い時間に移動することも出来ますので、シラバスだけを参考にするのではなく、志望する教員に相談して頂ければと思います。

近年の在学生のバックグラウンドとしては、心理だけでなく、教育、保育、看護など他分野からの入学者も多い状況です。我々も研究の良い刺激になりますし、そのようなチャレンジを歓迎しております。

2024年7月29日月曜日

桜島の噴火

 今日、桜島が噴火したらしいが、噴煙が上がったのは火口上2000メートルであった。

以前、学生と一緒に桜島の住民を対象としたインタビュー調査を行ったことがあるが、その時も桜島が噴火し、噴煙は5000メートルまで上がった。

教員としてはすぐに避難を考えるぐらい動揺したが、地元の人はまったく動じず、晴天なのに周りが見えなくなるぐらい灰が降ってきている状況であるのに、玄関ではなく庭先でインタビューを受けようとする方がいて、困ってしまった。

災害における正常バイアスについて研究するのに、桜島は良いフィールドだと思うのだが、自分一人だとなかなか腰が重いので、どなたか一緒に研究したい人いないですかねぇ。。。

2024年7月18日木曜日

X(旧Twitter)でも論文のことがアナウンスされました

先日、投稿した論文が発行されたことを述べたが、X(旧Twitter)でも、ジャーナルのアカウントで論文についてアナウンスされたのでリンクを貼っておきます。


https://x.com/JAL_MDPI/status/1813522359581851766


仕事が早いですよね。この雑誌というか、出版社(MDPI)については、いろいろと問題があることは理解した上で投稿してみたのですが、査読もしっかりしてくれましたし、アクセプト後の原稿の編集もしっかりしてくれたので、印象としてはかなり良いものでした。

特に、とにかく仕事が早いので、出版を急ぐ人にとってはありがたい存在だと思いました。

おおまかな査読内容や投稿・出版に関する経緯などは、また時間があるときにブログに書きたいと思います。


2024年7月16日火曜日

日本語版 Brief Ageing Perceptions Questionnaire (B-APQ)の作成と信頼性・妥当性に関する研究について

本日、日本語版 Brief Ageing Perceptions Questionnaire (B-APQ)の作成と信頼性・妥当性に関する研究論文が発行されました。


Abe, K. & Tomiyama, K. (2024). Development of a Japanese Version of the Brief Ageing Perceptions Questionnaire and Its Validity and Reliability. Journal of Ageing and Longevity, 4(3), 200-208.

https://www.mdpi.com/2673-9259/4/3/14


【本研究について】

これまで、わが国ではエイジズム(年齢による偏見やステレオタイプ)を測定する尺度として、Fraboniエイジズム尺度が使用されることが多かったのですが、高齢者自身のエイジズムを測定する尺度は少なく、信頼性と妥当性のある尺度の開発が求められていました。そこで本研究では、高齢者自身に対するエイジズム尺度の中でも、もっとも発展可能性があると言われているBrief Ageing Perceptions Questionnaire (B-APQ)の日本語版を作成し、その信頼性と妥当性を確認することができました。海外では英語圏以外でもB-APQを用いた研究が報告されつつあり、この日本語版B-APQを用いて研究を進めることによって、高齢者自身のエイジズム、そしてそれがウェルビーイングにどのような影響を与えているか、国内だけでなく国際比較を視野に入れた研究に発展することが期待されます。


【尺度について】

日本語版の尺度項目は、論文のSupplementary Materialとして上記ウェブページからダウンロード可能です。


【著作権について】

こちらの尺度は、著作権は放棄しませんが、研究・教育目的であれば、特に許可無く利用して頂いて構いません。その場合は、上記論文を適切な形で引用してもらえればそれで結構です。研究倫理委員会等に提出する書類上、どうしてもサインが必要な場合はメールで連絡して下さい。出来るだけ迅速に対応致します。

2024年7月6日土曜日

デスクリジェクト(エディターキック)

論文を投稿したとき、査読に回る前に編集者・編集委員がリジェクトをすることをデスクリジェクトとかエディターキックと言うのだが、昨日、1日で2回エディターキックのメールを頂いた。

もちろん、別の論文のことなのだが、1つは5月中旬に投稿した論文Aで、約1ヶ月半かけて、デスクリジェクト。

もう1つの論文Bは、投稿から2日でデスクリジェクトされたもので、たまたま同じ日にメールを頂くことになった。

心理的には出してすぐにデスクリジェクトしてもらった方が、切り替えできるので大変ありがたい。1ヶ月半かかった方は、査読に回ったものとして考えていたため、まだ切り替えができていない。あの雑誌に内容的にもクオリティ的にもぴったりだと思っていたのだが、自分の力不足なのだろう。

原稿の様式に不備があるとデスクリジェクトされる可能性が高まるので、次はできるだけ不備をなくして再投稿したいと思う。学生相手には、原稿をちゃんと整えるよう指導しているし、自分でも気をつけているつもりではあるが、まだまだ不十分なところがあるのだろう。自分の中の「これくらいでいいでしょ」という考えが甘かったことをちゃんと認識し、次に向けて頑張りたいと思う。

他の投稿中論文も心配になってきたなぁ。。。連絡が無いけど、査読に回っているんだったら教えて欲しいなぁ。。。

2024年6月24日月曜日

やっと書き終えた

 今年度に入ってからここ数年間で溜まったデータを少しずつ論文にして発表していくことにした。4月5月は比較的順調に論文化が進んでいたのだが、6月は大ブレーキで、まったく書けない日々が続いていた。

子どもから風邪が感染して1週間ほど体調が悪かったこともあるのだが、4月5月のハイペースはどこへ行ったのか、予定は大幅に狂ってしまい、いよいよ6月末が近づいてきてしまった。

今書いている論文の次に書く予定の論文で一般受けを狙いに行くつもりなので、早めに投稿してしまいたいこともあり、自分としてはもう少し内容を深められる気がするけど、もうとりあえず書き上げて出すことにした。

この土日は深夜まで作業を続け、さきほど、なんとか日が変わる前に書き上げることができた。

どういう内容の論文を書いて苦しんでいるのか、というのはゼミ学生は知っているのだが、アクセプトされる前に内容をウェブ上で明かすのはあまりよろしくないので、詳細を書くのは控える。

ただ、言いたいのは、今月書いていた研究論文は、心理学だけじゃなくて歴史や文化人類学の文献も読み込む必要があり、めちゃくちゃ疲れるので、学生にはこのトピックを卒論にするのはおすすめしない。いずれ論文がアクセプトされたら、どこをどう苦労したのかも含めて論文の内容を紹介したいと思う。

はぁ、疲れた。


2024年6月1日土曜日

最近の推しの件

いくつかの授業で雑談として話をしているので、最近推している曲についてここでもメモ代わりに書いておきます。関心がない人もいると思いますが、何かの話のタネになればと思っています。

1.Chappell Roan 「Good Luck, Babe!」

 今年4月発売の曲。これは衝撃的でした。車の中でこれがSpotifyから流れてきたら(ランダムで聴くことが多いのです)、急いで巻き戻してお気に入りに入れました。80年代風のメロディと現代的な歌詞とアンビバレンツな感情が交じっていて、今年の上半期のベストになりそうな曲だと思います。

2.The Beaches 「Blame Brett」

 曲のリリースは1年前ですが、Spotifyが流してくれたのが最近なので、自分にとっては最近の曲です。これも80年代風のメロディがインディーズっぽい拙い演奏の上に流れていて、現地の若者が好きそうな感じです。調べてみたらこの曲はカナダでかなり売れているようで、自分が良いと思った曲が売れているとわかるとうれしいですね。

3.Wallows 「Your Apartment」

 この曲も今年の2月発売なので最近ですね。Wallowsはローファイっぽさを強調しているような曲も多いのですが、この曲はコーラスに展開があってローファイの枠に留まらない曲になっている気がします。ただ、この曲は上の曲と違って、あまり売れてないらしく、人の好みと自分の好みが違うんだなぁ、ということを再認識しています。

以上です。
また推せる曲というか、ハマった曲が出てきたらブログに書くかもしれません。
Spotifyに頼るだけじゃなくて、学生さんからもオススメの曲を教えて欲しいので、良かったら話しかけて下さいね。

2024年5月22日水曜日

エンダッシュの入力の仕方

エンダッシュを入力するときは、フォントをTimes New Romanに設定してから、、、

Altボタンを押しながら、0150、と入力する

Alt+0150でそのままエンダッシュが入力できるバージョンのソフトと、リターンキーを二度押して確定しないと入力できないバージョンのソフトがあるので、自分で試してみること。

エクセルは確定のリターンを押さなくても入力できたが、ワードは一つ前のバージョンだと押さなくても良いが、新しいバージョンだと確定させなければならなかった。


これがエンダッシュ

-

これがハイフン


1~10のように、数値の範囲を入力するときはハイフンではなくエンダッシュを使うこと。


1–10

1-10


正直、見た目から判断するのが難しく、どっちでも良いのでは?と思ってしまうのだが、一応昔からある文章作成のルールなので、従っておきましょう(印刷したら確かにその方が若干読みやすいのです)。

2024年5月9日木曜日

筋肉痛です

 ゼミ生とスポーツを通じたコミュニケーションワークをしたのですが、やはり年齢によるものか、筋肉痛です。

バレーとバドミントンは、まだ大丈夫。楽しむことができました。

バスケがきつかったですね。たった5分を3セットしただけなのに、ストップ&ゴーを繰り返すために体への負担が大きく、疲れを通り越して痛みを感じます。

フットサル(一昨年のゼミ活動)の方がまだマシだった気がします。

バスケはきつい、ということを覚えておいて、次年度へ引き継ぎたいと思います。

2024年4月6日土曜日

今年度のゼミ

 今年度のゼミは昨年度までと違って、勉強をちゃんとするゼミにしようかと思っている。

まだ考え中ではあるけど。

というのは、自分自身の勉強不足で不甲斐なさを感じることがあったり、まだまだ知識が少ないなぁと思うことがあったりしたため、ゼミの時間を使って、自分も勉強する機会を持ちたいと思ったからである。

とりあえずは英語の文献をちゃんと読むことから始めようかと思っている。論文を読むか、本を読むか、今は迷っているところ。これまで論文ばかり読んできたから、ちゃんとまとまった本を読む方がいいのかもしれない。

そう思って、Gerontologistの巻末で取り上げられている単行本を探したりしてるのだが、どれも値段が高く、内容を確認してからでないと簡単に買えない値段になってしまっている。

ゼミまで後1週間あるので、なんとか文献を探して来ないとなぁ。。。

2024年3月10日日曜日

2023年度に食べたラーメンまとめ

 1. ほたて日和



東京・秋葉原のお店です。どうしても食べたかったお店。朝8時半ぐらいから並んで記帳したところ、入店時間は17時半でした。つけめんの汁は、想像通りのホタテの味だったのですが、食べ終わった後のスープ割りが圧巻でした。
この日は「牡蠣」と「しじみ」と「トビウオ(あご)」のあわせ出汁だったのですが、スープを飲むと、3種類のスープの味がなんとなく区別できるんです。3つが一体となってるはずで層になってもいないのに、それぞれの出汁がなんとなく感じられるのです。不思議な体験でした。


2.はやし田





東京・新宿のお店。関連するお店には行ったことはあるのですが、本店はこれが初めてです。味は近くの関連店と同じように、丁寧に作られており、お手本となるようなラーメンだと思います。


3.薩摩鶏マゼソバ



騎射場の薩摩鶏マゼソバ。あまり混んでいないので、ランチタイムに出かけてもギリギリ3限に間に合うような気もします。


4.椎良神水













小川町(水族館口)の椎良神水です。席が少ないので、最初のロットに入ることが重要。私は少なくともオープンの15分前には並ぶようにしています。個人的には、今年鹿児島で行った回数がもっとも多いラーメン屋です。後期から忙しくなって回数が減ってしまいましたが、前期は限定ラーメンをかなり食べたと思います。


5.そばる



市役所前のそばる。ここも限定ラーメンが魅力的なのですが、行ってみないとどんな限定なのかわからないので、ギャンブルですね。平日昼の混む時間さえ外せば、そんなに待たないと思います。


6. たけ家



玉里団地のたけ家。コーンおにぎりが美味しそうだったので頼みましたが、当たりでした。


7. 麺屋めじろ



薩摩川内の麺屋めじろ。失礼ながら場所的にそんな混みそうにないと思っていったのですが、激混みでした。この日は限定の「濃厚魚介とんこつつけ麺」を食べました。


8. IL FELICE(イル フェリーチェ)



谷山のイタリアンですが、昼はラーメンを出しています。かなり完成度が高いラーメンで、いくつか種類があるのですが全部試してみたくなります。まだコンプリートできていませんので、次年度は通いたいと思います。


9. 麺歩ブギーボーン



市役所近くの豚骨ラーメン屋です。麺歩バガボンドの姉妹店というか支店というか。味はバガボンドと違って、いわゆるドとんこつだと思います。鹿児島市内で博多っぽいとんこつが食べたいなら、ブギーボーンか麺屋ベースか、ですかね。


10. 珍萬 上荒田



大学近くのラーメン屋ですが、ラーメンよりもチャーハンやから揚げの方が人気です。鹿児島出身の人にとっては、いわゆるノス系だと思います。


11. すごい煮干しらぁー麺 釣りきん



横浜で学会があった時に行ったお店です。ラーメンと寿司が一緒にでてくる、というインパクトを味わいたくて行きました。

ラーメンは凪系ですので、食べたことがある味でしたが、寿司と一緒に食べるというのはなかなか面白い経験でした。

別に寿司じゃなくてもいいのでは、という気もしましたけど。


12. 久二郎



都通の久二郎です。もう若くないので二郎系を食べる回数は減っているのですが、ときどき食べたくなることってありますよね。

おなかが減っていれば、麺さえ増量しなければ野菜マシマシでもなんとか食べきることが出来ます。


13. らーめん一勝



草牟田のらーめん一勝です。基本のラーメンはいわゆる鹿児島ノス系でして、この時はまぜそばを頼んでみました。今後どういう方向に発展していくのか見守りたいです。


14.饗 くろ㐂




東京・浅草橋のくろ㐂です。さすがミシュラン掲載のラーメン、という感じですね。このくろ㐂や、はやし田は、トッピングで豪華に食べることもできるのですが、スープの味をちゃんと味わいたいので、シンプルな基本ラーメンで頼む方がいい気がします。あまり東京に行かないので、ついつい全部のせ、みたいなものを頼んでしまうのですが、注意せねば。


15.海老そば いろは




吉野の店で、海老そばと油そばを提供しています。この日は海老と貝柱の出汁のトマトポタージュラーメンを頼みました。

たぶん年を取ったこともあるのでしょうが、最近は貝の出汁が好きになってきているので、海老と貝のマリアージュはたまらない味でした。


以上です。2023年は関西に行ってないので、鹿児島以外は関東ばかりになりました。そろそろ仙台とか北海道の学会にも参加してラーメン食べたいですね。








2024年3月8日金曜日

合格発表

 今年はうちの大学も合格発表で番号を掲示したらしい。多くの大学が掲示を止めてネットでの発表だけになっているので、春の風物詩として、掲示の復活は少しうれしく思う。



思い起こしてみれば、合格発表の掲示は学部・大学院を入れて4回見に行ったことがある。そのうち、合格していたのは最後の大学院入試だけ。あまり掲示と相性が良くないのかもしれない。



そもそも合格発表の掲示を見に行ったのは、見に行くのが好きだからではなく、当時は掲示か郵送で合格通知を受け取るしかなく、郵送だと手続きに間に合わないため、仕方なく見に行ったことを思い出した。

掲示に自分の番号がないことを確認してから親に電話して、15時までにすでに合格していた大学の前期分の学費を振り込むよう依頼した。そこからどうやって家まで帰ったのか、まったく覚えていない。


子どもの合格発表も掲示を見に行きたい気持ちはあるが、あまり相性が良くないのなら見に行かない方が良いかもしれない。喜ぶところを見たい気持ちもあるので、迷うところである。

2024年3月2日土曜日

新入生オリエンテーションについて

 来年度も心理学コース独自の新入生オリエンテーションを実施する予定です。

今のところ、学科のオリエンテーションがある日の午後にコース独自のものを行う予定です。

合格手続きの書類等にはこのことは書いておりませんので、入学予定者は注意しておいて下さい。

このオリエンテーションで、心理学コースの先輩と交流する機会を作りますので、サークルや履修について気軽に相談して下さい。

なお、大学としては非公式のイベントですが、コースとしては極めて重要なイベントという認識をしており、よほどの理由がない限りは出席して欲しいと思います(荷物受け取りや銀行手続きなどの時間と被るのですが、という申し出が毎年ありますが、そういった動かせる予定については動かして出席して欲しいです)。