日本語版フレンドシップスケールが本日(3/13)からダウンロード出来るようになりました。
この尺度を作成するときに考えていたことや余談を書いておきます。
- 【校正ミス】図2のモデル図の変数名とエラーとの対応が私の校正ミスでバラバラになっています。正確には、変数名に対応して上からV4←E4、V1←E1、(V3←E3は変更なし)、V6←E6、V2←E2、V5←E5のようになります。訂正してお詫びいたします。
以下は余談です。
- この尺度というか、論文の一番の特徴は、尺度の使用許可をどうやって取ったか、という箇所だと思う。普通、査読論文ではここは書かないだろうし、自分が査読者でも「ここは必要ないのでは」という指摘を返すと思う。でも、これは紀要論文だし、「著者が亡くなっている場合にどうやって尺度使用許諾を得るか」ということに直面し、悩んでいる研究者もいるかと思い、あえて今回は書いてみた。
- もともとは高齢者向けの尺度なので、何故大学生で調査しているのか、という点が気になるかもしれない。しかし、この尺度の項目を見ると、モラール尺度のように高齢者に特化した内容は含まれておらず、全年齢対象に調査可能な項目しか入っていない。コロナ禍で社会的孤立というのは全年齢対象の問題になっていると思われるので、一般成人対象でも使える簡便な尺度として、この尺度は再定義できそうな気がしている。
- でも、もう少し年齢層の高い社会人や高齢者のデータも、次年度(2023年度)に取る予定である。多分卒論で取ることになると思う。
- この尺度の使い方として、単純に得点の高い人をリスキーだと定義して分析するだけではなく、どちらか一方だけ高い人、というのをスクリーニングして分析する、ということも出来る。つまり、「周りに家族や友人がいるのに、高い孤独感を持っている人」「毎日ほぼ誰とも話をしないけど、いざ相談しようと思ったらいつでも出来ると考えている人」を同定し、その人が他にどのような問題を抱えているか、という分析も出来ると思われる。当研究室では、卒論で孤独問題に興味がある学生がいたらやってもらうかもしれないが、今のところは未定。
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