ラベル

2020年3月12日木曜日

GSA2020の抄録提出締め切りが延長

本来ならば3/12がGSA2020の学会発表抄録提出締切だったのですが、COVID-19のために3/16の東部夏時間午前10時に締切が延長したようです。

ただ、一度抄録登録状況をウェブ上でアクティブにしておかないと(ログインしてタイトルとかを仮で登録しとけば多分ok)、締切が延長されないようです。
つまり、最初のログインの締切はこれまでと同じですけど、編集化の状態が3/16まで続く、ということかと思います。

今回のGSAの抄録作成においては、Reframing Aging Guidelinesというガイドラインを適用して作成するよう指示がでています。これは日本ではまだあまり見かけないガイドラインで、良く「枠組み外し」とか「認知的再構成」などで訳される事が多いと思うのですが、簡単に言うと「思い込みや偏見をもたらすような言葉の使い方をやめましょう」というガイドラインだと思います。

https://www.geron.org/images/gsa/2020asm/2020_Abstracts_Submission_Planning_Guide.pdf#page=19

もちろん、今後英語で論文や学会発表のポスターを作るときは、これに沿って作ったほうが良いのですが、日本ではどうすれば良いのか、考えてしまいます。

ここで書かれている主要な箇所で、日本でも使えそうなところはこんな感じ。


・「老人」や「年寄り」、「年配」という表現をやめて、「高齢者」にしたほうが良い。

・65歳以上を十把一絡げに「高齢者」として扱うのではなく、「75歳から84歳までの高齢者」のように年齢範囲を明示するほうがケアに役立つ。

・病気や障害について触れるとき、その人をまるで犠牲者のように扱ったり、感情的な言葉(「~に苦しむ、悩んでいる」、「~を患っている」、「~に襲われた、~の病におかされた」、「~を損なっている」)を使ったりしないほうが良い。

・「チャレンジド」や「スペシャルニーズ」などの婉曲表現を使うのを避けたほうが良い。なぜなら、研究では、その人自身に焦点を当て、全人的に捉えるべきで、病気や障害をベースとしてその人を理解するべきではないからである。


個人的に気になっているのは最後の婉曲表現の箇所。日本でも分野によって疾患や障害に対する婉曲表現があったりなかったりするので、どこかがまとめてガイドラインを作って欲しいですね。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。