心理学分野でなぜ認知症を扱うのか、医療や福祉ではなく、なぜ心理学なのか、という事が不思議だと思う人は、まずこのWEB漫画を読んでください。
http://www.webchikuma.jp/category/ninchisho
(いつもお世話になっている佐藤先生が監修・出演?してらっしゃいます)
序章のところを読んでもらえれば、なんとなく認知症と心理学の関係がわかってもらえるかなと思います。
これに加えて、当研究室の特徴として、個人要因ばかりではなく、個人と社会の関係や、個人と地域の関係などの社会的要因を重要視して研究を進めています。
一昔前は個人と社会の関係、例えばソーシャル・サポートの研究を重要視していたのですが、最近は個人と地域との関係、例えばソーシャル・キャピタルの研究の方が取り組む頻度は多くなっています。
これは認知症だけでなく、高齢者のメンタルヘルスの研究でも同じことなのですが、超高齢社会を迎え、個人や家族だけで病気と立ち向かうことが限界になっていると考えられるため、地域社会全体でこの問題に対処したほうが良いと思っているからです。
認知症という疾患を理解する、というのは医学系の研究ですが、地域と認知症の関係、地域と高齢者のメンタルヘルスとの関係を理解する、というのは心理社会系が取り組むべき研究だと思いますので、できる限りはやってみたいと思っています。
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