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2018年10月23日火曜日

授業の様子について

大学での授業がどのような感じで進行しているのか、公開されている部分だけではわかりにくいところもあると思いますので、最近の授業の様子を写真に取ってきました。


この授業は「健康心理学」の授業です。
この時間は健康のリスク要因について考えるために、オッズ比について論文から学ぶことを目的としたものです。

このグループが読んでいる論文は、Salter et al.(2003) Development of sexually abusive behaviour in sexually victimised males: a longitudinal study. Lancet, 361, 471-476. という論文です。

Lancetという雑誌は医学系雑誌なのですが、心理系の雑誌から見ると、歯が立たないぐらいランクが上の雑誌ですし、その中でもこの論文はかなり多くの研究者に引用されている論文です。

この論文の中から、オッズ比について書いてある結果を見つけ、他のグループにわかりやすくプレゼンする、ということをしています。


今回はかなり短時間でのグループワークでしたが、このような表を作ってプレゼンしています。もちろん、細かいことをいうとまだまだ十分ではないかもしれませんが、時間内にもともと表がなかった論文から数値を拾い上げて、オッズ比が高い順に並び替えた表を作ったのは、褒めてあげて良いところだと思います。

簡単にこの論文の内容を紹介すると、児童期に性的虐待を受けた経験のある者のうち、大人になって加害者となってしまう者はどんな背景を持っているのか?を調べたもので、それらのリスク要因(危険因子)を突き止めることで、次の虐待を防止するための方法につなげよう、とするものです。

英語力も必要だし、統計も理解しておく必要があるし、人前でプレゼンする力も必要な授業なのですが、3,4年生対象の授業なので、あまり詰め込まず、ゆっくりと理解することを目的に授業進行しています。


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