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2022年7月3日日曜日

老年社会2022

 日本老年社会科学会の対面式の学会に久しぶりに参加している。やはり対面式だといろんな刺激を受けて良いね。オンラインだと仕事をしながら参加しがちだし、ある程度空間的に束縛されることで集中して考えることが出来るので、やはり対面式の方が好きだなぁ。


本務が忙しすぎるとオンラインの方が良いのかもしれないが、個人的には時間を作って対面で参加する方向に舵を切りたいと、今のところは考えている。


ところで、現地で後輩とも話をしたのだが、老年社会科学会の課題についても、対面で参加する事で考える良い機会となったように思う。

個人的には大きな課題が二つあると思っていて、一つは会員数の減少である。若手、というか今の学生さんはコスパを気にする人が多いので、学会に所属するメリットをわかりやすく提示する必要があると思う。資格関連のメリットがあるのが理想的だが、それが難しいのであれば研究のメンターなどを創設し、所属を超えてアドバイスが貰えるような仕組みがあると良いような気がする。

もう一つの課題は、研究の閉塞感で、大きなプロジェクトによる研究が類似した内容を測定しているため、出てくる結果も似たようなものになってしまっている、ということである。本来なら各大学や各地域の特徴に合わせたオリジナリティのある研究結果を見たいのだが、税金を使った研究だとどうしても保守的になってしまう。自分自身もやや保守的な人間なので、結果をイメージしやすい調査をしてしまいがちなのだが、そりゃそうだよね、という研究結果ばかりだと発展性に欠けてしまう。


研究の継続性も重要だが、オリジナリティのある、イノベーティブな研究も立ち上げていくことが必要だろう。とりあえずはパイロットスタディでも良いので、自分自身でも取り掛かってみたいと思う。