心理学ワールドの84号に新しいフリーの統計ソフトとしてJASPの記事が掲載されていたので、さっそく試してみました。
https://jasp-stats.org/
よく使う分析方法として、因子分析とSEMをやってみようかな、と。
因子分析を試したものがこの図です。
いちいちrunさせなくても、手法をクリックして変える度に出力が変わるのは使いやすいと思いました。他のソフトもこういう感じになるといいなぁ。
因子分析そのものは、回転方法はバリマックスやプロマックスを選べるのですが、抽出方法が現時点では選べないようです(主因子法とか最尤法とか)。
どこにも抽出方法が書いてないのでwebで検索すると、「一般化最小二乗法」のようです。
https://github.com/jasp-stats/jasp-desktop/issues/1503
まだ使い込んでないのでなんとも言えないのですが、基本はRをベースにして作られているので、手入力で出来るようにそのうちなりそうな気がします。
SEMの方は、まだ制作中っぽく、画面に手入力の画面がでて、プログラムを書けば出力はしてくれる様子。
こっちは正直手入力するぐらいなら、わざわざこれ使わなくてもR使いますがな!という感じはするんですが、使いやすさに配慮して開発しているのは感じましたので、多分そのうちアップデートされるのではないでしょうか。
でも、因子分析の件でネットの掲示板に書き込みがあり、「開発チームに伝えとくよ!」という返信が関係者らしき人物からあったのは2017年5月。
https://forum.cogsci.nl/discussion/3072/exploratory-factor-analysis-in-jasp-important-parameters-are-not-reported
2019年1月の時点で、まだアップデート(因子抽出方法の選択が出来るようになること)は来てないようですので、かなりゆっくり待っておいた方がいい気がします。まぁ、フリーなので仕方ないでしょうね。